suzunari’s blog

大学生ののんびりブログです。

2021読書まとめ①

はじめに

 こんにちは!なんです。今回はもう2月になってしまったけれど2021年の読書まとめを記したいと思います〜。前回は特別お題に沿って書いた恥ずかしすぎる推し語りが特集にまとめられていて本当に驚きました!初めてのことだったのでとても嬉しいです、、!今回は真面目自己満投稿(いつも笑)ですがつらつら読書感想書いていきたいと思います。結構読んだ気がする。

 蛇足ですがこのブログを少しだけ収益化してみたので(まだ一円も入ってない笑)最後に出てくるhot peppar beautyから予約してくれたら多分私にお金が入る…?はずです。よろしくね!笑

 

 前回の記事↓

nanno.hateblo.jp

 

とりあえず羅列

 してみます!漫画とか建築関係(学業)の本も読んだけど基本新刊で買った本だけ載せてます。あれ、少ない、、? 11冊あったので1ヶ月一冊まであとひとつでした。惜しい。

 

華氏451度 

スマホ

・河童が覗いたヨーロッパ

旅をする木

残像に口紅を

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

白夜行

・表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

・悲しみよ こんにちは

茗荷谷の猫

・停電の夜に

 

 それでは、上からさらーっと紹介兼感想を書いていきたいと思います。順序は読んだ順ではないので思い出した順(印象が強かった順ということになりそう)です。

 

感想スタート!

 (やばい、このタイトルの書き方完全にツイステに毒されてる)なんか文章を書いていると何かにすごい影響を受けているなってことありますよね。(本題に入らない笑)村上春樹の作品を読んでいると主人公の「やれやれ」系な語り口になるし、手書きとパソコン上でも雰囲気が違う。パソコンとかスマホだと予測変換があるから自分が考える前に言葉が先に投げ出されていく感じがします!特にレポートとかはなんか偉そうになるし、パソコン上の方が手書きの味がないので無機質に感じるし自分じゃない声が喋っているような気がする。手書きは音読する人は自分って感じが明確。

 すいません、蛇足終了します笑。

 

 華氏451度〔新訳版〕 レイ・ブラッドベリ 伊藤典夫

 これは1953年に書かれたディストピア小説として有名な小説で、ジョージ・オーウェルの「一九八四年 (ハヤカワepi文庫)」 と共によく取り上げられている気がします。ディストピアユートピアの対義語で、監視社会だったりロボット社会だったりと近未来の退廃的な世界が描かれていることが多いです。ちなみに村上春樹の「1Q84」は「1984年」のオマージュ的部分も多分多いと思います。が、読んだことがないので「1984年」は今年読もうと思います!

 この本を知った&読もうと思ったきっかけはNHKの100分de名著という番組で取り上げていて、朗読が衝撃的だったからです。作中に効果音が羅列されている箇所があるのですが、そこの朗読が格好良すぎてだんだん狂っていく社会とか精神の感じがぞくぞくと伝わってきました。この番組は大体4回で一冊を紹介しているのですが、最終回だけあえて見ないで買いました!

 あらすじ 近未来のあらゆる情報が速く、単純化された社会の中で本を燃やす昇火士という仕事をしている男が主人公です。この世界では人々は本を所有することも禁止されているのですが、それは検閲などの意味ではなく情報の単純化や効率性を求め続けた大衆が自ら選び取ったものであるという所がある意味現実的でいいなと思いました。車がものすごいスピードで走っていて人は簡単に死んでしまうし、広告は車の速さに合わせて益々拡大化されていく。家の中にいてもいつもどこかと繋がっていてその場所にはいない誰かとずっと話している、寝る時まで耳に詰め込んだものからあらゆる情報が流れ込んでくる、、。

 すごい現代的ですよね。ちょっと前ファスト映画などが取り上げられていたし、全体の文化としての流れが完全にこの本と一致していて本当にすごいなと思いました。個人的にこういう50年以上前の本が現代を予知しているジャンル(というか星新一)が好きなのでピッタリでした。この状況を主人公がどのように疑問を持ち始めてどう行動していくのか、その行動がほとんど今の自分達とシンクロしていくようでとても面白かったです。終わり方は、少し東野圭吾さんの「プラチナデータ (幻冬舎文庫)」と似ているかな、と思いました。最後のラストは少し戦争が絡んでいるのかな、と思ったりしたので(作者が戦争を体験した世代だし)もう少し読み込んでみたいなと思います。あと主人公が途中にげる場面があるのですが、雰囲気が今はまっているスマホゲームのINSIDEと近くて面白かったです。

 途中に挙げた星新一さんの予言的な小説で好きなのは「天国からの道(新潮文庫)」です。スマホのことを完全に予言していてめちゃくちゃ好きです。笑 

 「華氏451度」は年末に読んだこともあって2021年一番印象に残っていますね。海外の小説ではありますがそんなに読みにくい文体ではなかったし結構ストーリーはわかりやすい(番組であらすじを知っていたのもありますが笑)と思うので、おすすめです。

 

えーっと、一作品にかなり分量を割いてしまったので記事を分割しようかなとか思い始めました、、笑。

 

 

スマホ脳(新潮新書)アンデシュ・ハンセン 久山葉子訳

 これは最近の本なので聞いたことがある人も多いかもしれないですね。2020年コロナウイルスが流行してから出された本で、タイトルの通り人がスマホに依存していく理由やその対処法を精神科医である著者が書いています。2021年上半期ベストセラーらしいので(帯に書いてあった)今年の本なのかも! 読もうと思ったのは友達が勧めてくれたからです。単純笑。

 内容は結構研究の話が多いイメージです。私は生化学系にあまり、というかほとんど詳しくないのでドーパミンくらいしか聞き覚えがなかったけれど時々専門単語も少しあるかな、と思いました。しかしそれがあっても話は非常にわかりやすかったので問題はなかったです。大体は読む前から予想していた通り ・スマホを使いすぎるのは良くない の一言で完結できてしまうのですが、それ以外にも色々書いてあったので面白かったです。

 特に印象的だったのは 私たちの脳は原始的生活の頃から大して変わっていない という所です。これは前々からよく言われているし実際だろうな〜という感じではあるけれど、改めてスマホの仕組みやそれに惹きつけられる私たちの性質はある意味本能的なもの(それを利用したもの)であることをしっかり認識できたのでよかったです。置いてあるだけで、それが視界にあるだけで集中力が知らない間に削がれていくし、私なんて何回も意識的に離れようとしたのにいつの間にか依存している気がします、、。こっわ。メンヘラ彼女みたい笑。

 最近著者がまた新しい本を出したみたいなのですが、とりあえずスマホ依存を脱出するべく何回も読み込んでいきたい本です。一昨年読んだ「フランス人は10着しか服を持たない」に並ぶ個人的に読み返したい新書シリーズにランクインします。あと依存の解決方法で容易なのが運動、というところが前に読書感想を書いたアランの「アラン 幸福論 (岩波文庫)」と同じなのがちょっと面白いなと思ってしまいました。100年前の幸福論と現代の対処法も大して変わっていないんですね、、!まあ技術が進化しても身体や脳はあまり進化していないのでそうなりますよね。この結局人の能力は変わっていない(むしろ身体能力は退化している)点はこの本を読んで以来いろんなところで思うようになった気がします。社会に出る上で制度がどんなに変わったとしても人間は変わらないしなぁ、みたいな。そう思うと結構自分を客観視できるし、そういうものだ、と思えるので自己肯定感が上がる本でもあるかなと思います。スマホ使いすぎな気がするけど何ともできない、という人におすすめです。

 

一旦休憩 おわりに 

 ちょっと一つ一つ長くなりそうなのでここで一度区切ります。この後の作品はそんなに分量書かないと思う、、?ので(ちょっと自分が信じられないが笑)あと2回くらいで感想をまとめきりたいなと思います。今回の二作品はたまたまスマホだったり最新技術系の怖さ、みたいなのが共通点でした。

 全然関係ないですが最近ニコニコ動画とボカロ曲、歌い手の動画に片足突っ込んでしまったので(入り口はツイステ笑)頑張って情報に呑まれないようにしたいと思います、、!好きになる時にそのジャンルが成熟してると一気に良曲とかが押し寄せてきて幸せ大変です笑。贅沢だが一つ一つ味わいたいな…笑。

 はやくオミクロンが収束してほしいですね。それでは。

 

 ↓感想内で挙げたその他のおすすめ本

 

 

お題「我が家の本棚」

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

コロナの収束を祈願。